「茨城県にある逆井城ってどんなお城?」「初めて行くから、見どころをサクッと知りたい!」
そんな方に向けて、今回は戦国時代の空気をそのまま体感できる「逆井城跡(逆井城跡公園)」の見どころを分かりやすく解説します。

実はこちら、2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』で「海津城」の外観ロケ地として使われた、歴史ファン必見のスポットなんです!お城初心者でも楽しめる魅力をギュッと凝縮してお届けします。
逆井城ってどんなお城?『真田丸』ではあの名城として登場!
逆井城は、現在の茨城県坂東市にある平城(ひらじろ)です。戦国時代に関東一円を支配していた後北条氏(ごほうじょうし)が、北関東進出の最前線基地として整備しました。

一番の魅力は、発掘調査をもとに「当時の工法で忠実に復元された建造物」の数々です。
この圧倒的なリアリティが評価され、大河ドラマ『真田丸』の第8回「調略」では、上杉景勝の配下となった春日信達が守る信濃「海津城(かいづじょう)」の外観として登場しました。
現在の実際の海津城(松代城)は江戸時代以降の改修を受けていますが、戦国時代の「土と木でできた泥臭い前線の城」の姿を再現するのに、この逆井城がぴったりだったというわけです。
初めてならここを見て!逆井城の絶対外せない見どころ7選
広大な敷地の中にたくさんの見どころがありますが、初めての訪問で絶対に外せないポイントを詳しくご紹介します。
関東屈指の再現度!「二層櫓(にそうやぐら)」と「板塀」

逆井城のシンボルとも言えるのが、発掘調査をもとに復元された立派な「二層櫓」です。よくある江戸時代の白い天守閣とは違い、黒っぽい木造の荒々しい姿が「これぞ戦国の城!」という雰囲気を醸し出しています。周囲を囲む木製の板塀も臨場感抜群です。
戦国の物見砦をリアルに再現!「井楼矢倉(せいろうやぐら)」

発掘調査で見つかった柱の跡をもとに、戦国時代の「物見櫓(火の見やぐらのような形)」を忠実に復元した建造物です。

当時はここから敵の動きを監視したり、弓矢で攻撃したりしていました。質朴ながらも実戦的な構造からは、当時の前線の城ならではの緊迫感がひしひしと伝わってきます。
発掘調査に基づき忠実に復元!「櫓門(やぐらもん)」と「橋」
二の丸から本丸へと向かう堀に架けられた木造の橋と、その先に佇む重厚な櫓門です。発掘調査によって当時の礎石(柱の土台となる石)が見つかった場所に忠実に復元されました。深く刻まれた空堀をまたぐ橋と、行く手を阻むように構える櫓門の組み合わせは、戦国期ならではの堅固な構造をリアルに体感できるスポットです。
現存する本物の戦国建築!「観音堂(かんのんどう)」

敷地内を進むと見えてくる趣のあるお堂が「大安寺観音堂」です。こちらは復元ではなく、天正16年(1588年)に建てられた実物が移築されたもので、国の重要文化財に指定されています。後北条氏がこの城を改修していたまさにその時代の空気感を今に伝える、非常に貴重な遺構です。
合戦の緊迫感が伝わる「土塁(どるい)」と「空堀(からぼり)」

城を守るための強力なディフェンスシステムである「土塁(土を盛った壁)」と「空堀(水の入っていない溝)」が、驚くほどきれいに残っています。堀の深さや土塁の高さを見上げると、当時の兵たちがどれだけ守りを固めていたかが体感できます。
歴史ファン必見の移築建造物「関宿城の城門」

敷地内には、近くにあった「関宿城(せきやどじょう)」から移築された薬医門(東門)もあります。こちらも復元ではなく、当時の実物が残っている貴重な遺構です。時の流れを感じさせる風格があります。
基本情報とアクセス・駐車場
初めてでも迷わず行けるよう、アクセスと基本情報をまとめました。なんと入場料も駐車場も無料という、とても良心的なスポットです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | 逆井城跡公園(さかさいじょうあとこうえん) |
| 住所 | 茨城県坂東市逆井1262 |
| 料金 | 無料 |
| 駐車場 | あり(無料・約50台) |
| アクセス | ・圏央道「坂東IC」から車で約20分 ・東武野田線など最寄り駅からバス+徒歩(車でのアクセスがおすすめです) |
訪問記
2026年7月18日、初めて逆井城を訪問してきました。お城の訪問は、2026年5月5日の丸岡城以来となります。6月は雨が多くて訪問を控えており、今日も散策中に小雨が降ってきました。城巡りを趣味としている自分にとって、梅雨は本当に辛い時期です。
この5月と6月は、お城巡りに行けない代わりにAmazon Prime Videoで大河ドラマ『真田丸』を鑑賞していました。全話観終えましたが、やはり名作ですね。主人公たちの良い面ばかりではなく、泥臭さや人間の醜悪さまでしっかりと描かれているからこそ、あれほど面白いのではないでしょうか。乱世の中、良い人だけでは生き残れないというリアルさがあります。
画面を観ているうちに無性にロケ地を巡りたくなり、「真田丸 ロケ地」で検索したところ、この逆井城を見つけました。逆井城は、第8回「調略」で信濃の海津城(後の松代城)として使用されています。
「なぜ、現在の海津城ではなく逆井城を映したのか?」 その理由は、現在の海津城に残る「石垣」にあると考えられます。戦国時代の海津城は、石垣ではなく土塁の城だったはずだからです。
実際に逆井城を訪問してみて、確かに海津城と雰囲気がよく似ていると感じました。両城とも近くに川が流れており、それが天然の要害(城の防御)の役割を担っています。現地には見事な堀もありました。『真田丸』の制作陣はよくぞこの城を見つけ出したなと、その素晴らしい選択眼に脱帽するばかりです。

ちなみに、逆井城の二層櫓は内部に登ることができます。

普段は扉が閉まっていますが、自分で開けることが可能です。左右に広げて開く観音開きの扉になっており、少しずっしりとした重みを感じました。

また、深く刻まれた空堀の中を実際に歩くこともできます。底から見上げると、攻め手の絶望感をリアルに味わうことができました。この見事な空堀は、今後も映画やドラマの激しい戦闘シーンで大いに活用できるのではないかと思います。
逆井城について色々と調べてみると、どうやら桜の時期が特におすすめのようです。ぜひその美しい季節に、また再訪問してみたいと思います。



