飯盛城跡は大阪府大東市と四條畷市にまたがる標高314mの飯盛山の山頂に位置する戦国時代の山城跡です。
三好長慶の居城として知られ、2017年に国史跡に指定されました。
本記事では飯盛城跡へのアクセス方法を中心に、訪れるときに役立つ情報を解説します。
飯盛城跡の基本情報
飯盛城跡はどのような城跡なのでしょうか?
ここでは、所在地や山城としての特徴をお伝えします。
飯盛城跡の所在地
飯盛城跡は大阪府の東部、大東市と四條畷市の境界に位置しています。
飯盛山という標高314メートルの山の山頂付近に城郭の遺構が広がっています。
この地域は生駒山系の一部であり、大阪平野を一望できる戦略的な要衝として、戦国時代には重要な拠点となっていました。
アクセスの起点となる最寄り駅は、JR学研都市線の四条畷駅と野崎駅の二つです。
四条畷駅は四條畷市側の玄関口となり、野崎駅は大東市側からのアプローチとなります。
どちらの駅からも徒歩で登山道の入口まで行くことができ、そこから山頂の城跡までは登山となります。
周辺には住宅地が広がっていますが、山域に入ると自然豊かな環境となります。
近年はハイキングコースとしても整備が進んでおり、歴史探訪と自然散策を同時に楽しめる場所として人気を集めています。
大阪市内や京都方面からのアクセスも良好で、日帰りでの訪問が可能です。
山城としての特徴
飯盛城跡は、典型的な山城と言えます。
山城は平地の城とは異なり、地形を巧みに利用した防御施設です。
飯盛城は山の尾根や斜面を活用して、複数の曲輪や堀切が配置されています。
山頂までの標高差は約200メートル程度あり、登山道は整備されているものの、ある程度の体力と適切な装備が必要です。
登山道を通って山頂を目指すことになるため、普段着ではなく動きやすい服装と、滑りにくい靴を着用することが推奨されます。
特に雨天時や雨上がりには足元が滑りやすくなるため注意が必要です。
飯盛山には複数の登山ルートがありますが、いずれも片道30分から1時間程度の行程となります。
城跡での見学時間を含めると、往復で2時間から3時間程度は見込んでおくとよいでしょう。
電車でのアクセス方法
飯盛城跡へのアクセスは、公共交通機関を利用するのが一般的です。
最寄り駅であるJR学研都市線の四条畷駅と野崎駅の二つから、それぞれ異なるルートで城跡を目指せます。
ここでは両駅からの具体的なアクセス方法について詳しく解説します。
JR学研都市線「四条畷駅」からのルート
四条畷駅は飯盛城跡へアクセスする際に最もよく利用される駅です。
大阪駅からは快速電車で約30分、京橋駅からは約20分でアクセスできます。
駅は四條畷市の中心部に位置しており、駅前には商店街やコンビニエンスストアがあるため、飲み物や軽食を購入するのに便利です。
四条畷駅から飯盛城跡へ向かうには、まず駅の西口を出て北方向へ進みます。
住宅街を抜けて約15分ほど歩くと、四條畷神社の参道入口に到着します。
四条畷神社は楠木正行を祀る由緒ある神社です。
参道の石段を登り、神社の境内を通り抜けると、その先に飯盛山への登山道入口があります。
登山道に入ってからは、整備された山道を登っていきます。
道は比較的明瞭ですが、途中には急な登り坂もあります。
四条畷駅側からのルートは「楠公寺コース」とも呼ばれ、歴史的な名所を経由するため、歴史に興味がある方には特におすすめです。
登山道入口から山頂の城跡までは、通常のペースで歩いて約40分から50分程度を要します。
このルートのメリットは、駅から登山口までの距離が比較的短いことと、四條畷神社という見どころがあることです。
また登山道も比較的よく整備されており、初めて訪れる方でも安心して利用できます。
週末には多くのハイカーが利用するため、道に迷う心配も少ないでしょう。
JR学研都市線「野崎駅」からのルート
野崎駅は大東市の起点駅です。
大阪駅からの所要時間は快速で約35分、京橋駅からは約25分です。
四条畷駅と比べるとやや利用者は少ないですが、こちらからのルートにも独自の魅力があります。
野崎駅から飯盛城跡へは、まず駅の北口を出て野崎観音(慈眼寺)方面へ向かいます。
駅から野崎観音までは徒歩約15分です。
観音寺の裏手から飯盛山への登山道が始まります。
野崎駅側からのルートは「野崎観音コース」とも呼ばれています。
四条畷駅側からのルートと比べると、やや距離が長く感じられるかもしれませんが、道中の景色が開けている箇所が多く、大阪平野を眺めながら登ることができます。
登山道入口から山頂までは約50分から1時間程度を見込んでおくとよいでしょう。
野崎駅からのルートのメリットは、野崎観音という歴史ある寺院を訪れることができる点です。
また四条畷駅側と比べて利用者がやや少ないため、山歩きを楽しみたい方には適しています。
ただし登山道の一部には急な箇所もあるため、特に下山時には足元に注意が必要です。
両ルートとも最終的には山頂付近で合流し、飯盛城跡の主郭へと続きます。
どちらのルートを選ぶかは、出発地や好みによって決めるとよいでしょう。
往路と復路で異なるルートを使えば、両方の魅力を味わうことができます。
まとめ
飯盛城跡へのアクセスは、JR学研都市線の四条畷駅または野崎駅を利用するのが基本です。
四条畷駅からは四條畷神社を経由するルートで駅から登山口まで徒歩約15分、そこから山頂まで40分から50分程度です。
野崎駅からは野崎観音を経由するルートで登山口まで徒歩約15分、山頂までさらに50分から1時間程度を要します。
飯盛城跡は標高314メートルの山城であるため、訪問の際は、動きやすい服装と滑りにくい靴を着用し、飲み物や軽食を持参することをおすすめします。
往復で2時間から3時間程度の時間を見込んで、余裕を持った計画を立てましょう。
大阪への観光の際は、飯盛城跡に訪れてみてはいかがでしょうか?


